※Attention※
・もとはリアタイにあったやつです。某所にて編集しなおし、こちらにあげてみました
・gdgdです。もう直りません。←
・鬼男君視点。何か現代パロだと私は鬼男君視点が好きらしい。
・掌編とあるように短いです。元はリアタイに載せられるくらいだし。(現在使用中のリアタイは上限が5000文字)
まぁ、あんまり注意すべきでもないしいいかなー。
OKな人は追記からどぞ☆
『あらしのよるに。』
夜も半ばを過ぎた辺りに、部屋の中へ飛び込んできた引き裂くような音と共に始まった雨の爆ぜが、ふわふわ漂っていた意識をぐいと引き上げた。
「……んん……」
煩い、そう思うのと同じくらいの時にそっと瞼をあげる。
当然部屋は自分が電気を消したのだから真っ暗だが、寝惚け眼のままぼんやり天井に目をやっていたら、その暗闇はいともあっさり侵入者である白い閃光に引き裂かれた。
その傷を闇が癒す間に、この世のものとは思えない轟音が続く。
「(雨か)」
バイク大丈夫かな、などと呑気なことを考えながら再び寝ようとしたが、一旦浮上した意識はなかなか沈まない。
「……」
仕方ない。ため息ひとつ起き上がって、何か飲んで寝ようかと台所へ向かう、と。
「あれ?鬼男くん。目が覚めた?」
「……大王」
「見た限りだと起こされたね?無理ない無理ない。オレも起こされたクチだもん」
「……」
まぁこっち座りな、と向かいの席を示されて、足もとがおぼつかないまま腰をおろす。
夏だし冷たくていいよね、と出された茶を一口流し入れて、それからふっと外に目をやった。
「雨……酷いですね」
「だよね。ニュースで降水確率100%とは聞いたけど、久々に当たった感じ。全く嬉しかないけど」
大王が言うとおり、酷い雨音がこの住家を包んでいた。
さっきまで深く寝入ってもなかったのに、意識は相変わらず眠気を帯びたままで。
「……眠……」
「鬼男くん、また日付変更線越えたね?毎度毎度、何で学習しないかな」
欠伸を噛み殺して呟いたら、それを目ざとく聞き取った同居人があからさまに呆れた視線を寄こしてきた。
「学習しないんじゃなくて、寝付きが悪いんですよ……」
「だからそれを見越して早めに寝るとか羊数えるとかあるでしょーに」
そんな簡単に言われてもな……。
そう思ったけど、今は反論する理由もないから黙っておく。
もっとも、反論が考えられるほど今の頭は冴えてないのだけれど。
「不眠症じゃないんですが、ね」
「君もう不眠症みたいなもんじゃん」
「そうですか……?」
ぼんやり考えていると、瞼が重くなってきた。
ようやっと、言う事をきかないこの頭も眠気に負けてくれたらしい。
「ほらほら、ここで寝たら駄目だよ。大学生にもなって」
「……あんたおかんですか」
「あら?じゃあ子守唄歌ってあげよっか?お、に、お、ちゃん♪」
「遠慮します」
丁重に断ると冗談だよ、と返してきたのが聞こえた。
何かもうどちらでもいいけど、とにかく眠い。
けど、
「大王は、寝ないんですか?」
「オレ?オレはまだ寝ないよ。雷聞くの好きだし明日は非番だからもうちょっと起きとくつもり。あぁ、鬼男くんみたいに不眠症じゃないからそこんとこ心配しなくてオッケーだよ」
別にそこまで聞いた訳じゃないんだがな。
それに何か返す気力はなかったから、とりあえずお休みなさい、とだけ言っておく。
「はい、お休み」
ぽん、と肩を叩かれ送り出されたその直後、またもや引き裂くような轟音が部屋に入ってきた。
「おーおーすっごいなぁ。明日何処も被害ないと良いけど」
それでも眠気でぼんやりする耳へ、そんな同居人の声が入ってくる。
とりあえず僕は明日バイクどうするか、それを考えなきゃいけないだろう。
一応シートはかけてるけど、きっとこの豪雨じゃあんまり意味はなしてないんだろうから。
***
天国@現パロ
鬼男くんは寝付き悪いに一票!(ダマラッシャイ!)
寝られない訳ではなく、よく目が覚めるって感じでもいいと思うんだ。
今回は天国の同居を書いてみました。前のやつを大分修正したものですが(またかよ
雨が酷い日に書いたので、雨の描写多々です。夏の雨ってなんでああ豪雨なんだろうか……。
鬼男君の寝巻の描写はないですが、適当にTシャツとか妄想してください(´∀`)
……実は某所で半裸という素敵設定見かけてヌルヌルしたのですが、それを妄想したら私が危ない事になったので(変態的な意味で)自重しましたorz
次は大学内とか太子・閻魔のお仕事編とか書いてみようかな……。
あ、ちなみに今のところまだこれ!とは定まっていないのですが、閻魔はコンビニ店長で太子は妹子の大学の非常勤講師だといいなぁとか考えてまs(ry
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