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2024.09.21 - 
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そういえば、と思い出すようなはなし。

※Attention※
・天国@現代パロ
・現代パロ設定の摂政ももれなく出てきます。
・妄想の産物です
・gdgd感はもう直らないんだと思います。←



OKでしたら追記からかもんかもんですよー
 




 

大学が遅い日は大概朝食の時間に起きてこない僕ではあるけど、今日は珍しく“本来朝食を取る”時間に目が覚めた。
しかも眠くない。これはすごいんだかすごくないんだかわからないけれど、まぁとりあえず珍しい事は確かだ。
せっかくだから久々に同居人と一緒に食べるか、なんて起きだせばそいつも僕を見てびっくりしたようで、銜えていたジャム(色合い的にあれはラムレーズンだろうか)のトーストをぱたりと皿の上に落とす始末だ。
……ここで何も言わずただ目を丸くするだけの同居人に若干イラっとくる。珍しすぎる事は自分が一番理解してんだから揶揄でも何でもすればいいのに、そこのところ空気読めよ。いや、読んでるから黙ってるのかも知れないが。
どちらにせよ何か言ってくれ。何だか悪い事したみたいだろ、こっちが。
「よ、よーう鬼男君……おっはー?」
何で疑問形なんだよ。ついでに、
「おっはー、ってネタ古いですよ」
「ごめん。あんまり珍しいからオレ錯乱した」
「錯乱するほど珍しいんですか。何気に失礼だよあんた」
「それは普段の行いを省みて言って欲しいもんだねぇ、鬼男君?」
「……」
ムカつくこいつ。
まぁその言葉に返せないような日常生活送ってる僕も僕だが。
「あ、じゃあせっかくだからコーヒー淹れてよ。君大学行き始めてから全然オレに淹れてくんないじゃん」
「まぁ、朝の講義が少ないですからね」
「オレ鬼男君の淹れてくれるの好きなんだからさー」
「その割には文句つけてたじゃないですか」
「でも六ヶ月くらいで覚えたじゃん。なかなかできないよ、特にオレの好みを六ヶ月でマスターするなんて」
「ほ ざ け」
と、そういう会話を淹れる合間に交わす。
ついでに自分の分まで淹れてから席についたら、斜め前の方でちん、と小気味いい音がした。
「鬼男君がコーヒー淹れてくれてる間に用意してみた。ジャム、何がいい?」
「大王と同じでいいです」
あらそう、と大王はラムレーズンと書かれたラベルの小さな瓶と、さっき焼けたばかりのトーストを乗せた皿をこっちに寄越してきた。
ありがとうございますと受けとって、皿にひっかけられるような形だった小さなスプーンでジャムを掬い、特に何か考えるでもなく塗った。
「んー、やっぱいいよねブラック」
向かいでは同居人が、実に幸せそうに、僕の淹れたコーヒーを飲んでいた。


***


このまま家で講義前までぼんやりするのも悪くはなかったのだけれど、時間を置くと出かけるの面倒じゃない?という同居人の言葉にそうかもなぁと納得してしまったものだから、早めに行ってラウンジか図書館にいるかと出かける支度をした。
「いってらっしゃーい」
今日は非番らしい同居人の声を背に、忘れものなんかがないかもう一度軽くチェックして、外へ出る。
駐輪場から、二年そこそこくらいは乗ってるだろう大型の“相棒”を引っ張り出してエンジンをかけ、ヘルメットをして、別に急ぐ訳でもないからと今日はいつもよりスピードを落として出かけた。
久々に肌を過ぎる風は、もう秋の気配を孕んでいる。
ちょっとこの格好じゃ肌寒かったかなと思ったけど、そういやそのために上着も持ってきたんだったと、一旦帰ろうかなんて考えた思考を一蹴した。
そんな時だ。
「ん?」
見慣れたような見慣れないような背中が、一生懸命走っているのを僕の目がとらえたのは。
ええと、誰だったかな。とりあえず背格好から見て妹子や曽良ではなさそうだけど。
とにかくその人は横に並んでちらと見る限りでは随分と時間を気にしているようで、何かの物語(詳しい事は忘れた)に出てきた白兎だったかを思わせるように、時計を見ながら走っていた。
「もし」
声をかけたのは僕の方だ。
かけてから、何で声かけたかなと自分でも思ったのだけど、それ以上に相手の方が驚いたようだった。
反応としては妥当だよな。知らない奴に声かけられるんだから。
「何?私ちょっと急いでんだけど」
「だから、乗って行きませんか?」
「はい?」
何でそれを誘ったかは自分でもよくわからない。
僕の記憶に詳細はないにせよ、見知りだったからそう声かけたんだ。多分。
「いいんか?」
「大学までで良ければ」
「乗る!」
相手は心底安堵の表情でそう言ったから、それじゃ、と一旦邪魔になりそうにないところで止め、座席から予備のヘルメットを出してその相手に渡す。
たまに同居人と出かけるとき、そいつがいつも被るやつだ。
「あ、イカ臭くても気にしないでくださいね」
「イカ?」
「何もないならいいです。それより、急いでるならすぐに行きますよ」
「そうだった!行くでおま!」
“相棒”にもう一人分の重みが加わったのを確認し、再びエンジンをかける。
ついでに運転中はおとなしくしててほしい事と、離さないようにって事をつけくわえてから、発進させた。
今度はいつも大学に行く時とほぼ同じくらいのスピードで。
後ろの方でおおー早い!と何か声がするけど、この人バイク乗った事ないんだろうか。
……いや、別に乗った事がないのはおかしいって訳じゃないんだが。
速いのをすごいといわれるのは、新鮮すぎてなんだか妙にすら感じた。多分普段は「もっと飛ばせよー」と茶化す同居人が乗っているからだろう。
なんて、そんな事をぼんやり考えてたら、いつの間にか大学の正門は目の前だ。
「僕は大学入るんですが、適当な場所で止めましょうか?」
「ああー、どうしよう。よかったら中まで連れてってー」
「え?あ、はい」
速度を緩めかけたのを止めて、構内をぐんぐん進む。
ほどなくして、無駄に大きな図書館の傍にある駐輪場の前まできた。
流石にこれ以上は無理ですと速度を緩めると、いやここで大丈夫だぞ、と後ろからの答え。
「助かったよー、私とした事がうっかり寝坊しちゃって」
「いいえ。どうせついでだったので。それより時間大丈夫ですか?」
ヘルメットを脱いで言う相手に問いかけると、慌てて時計を見て、けれどさっきよりは若干安心した様子で頷く。
「乗せてってもらったおかげで余裕ができた。ちょっとだけどな」
「その少しでも余裕ができてよかったですね」
「ん。本当にありがとな」
にっこり屈託なく笑う相手は、僕よりも背が高い。
ん、この顔どこかで見たことあるな……デジャヴか?
「それじゃ。午後からの講義、遅刻するなよ」
ふと、そうかけられた声に、思考が現実へ引き戻される。
既に踵を返し早足で歩きだしたその背中を見ながら、
「……ああ」
忘れたと思った記憶の詳細が蘇るのを感じていた。









そう言えば、と思いだすようなはなし。
(あの人、僕が取ってるあの講義を担当してた、非常勤講師……)










****
天国+@の現代パロ。
何か自分設定詰め込みすぎてどうすればいいのか最早わからん(←
一応解説っぽいのをまとめてみると、


◆鬼男君は大体午後からの講義。
⇒たまの朝からでも10:30からとか。
早起きとか苦手そうだったんだ。現パロ限定で。

◆閻魔はブラックコーヒーを好む。
⇒でも砂糖たまに入れてたら可愛い。ミルクはたぶん入れない派だ。
ちなみに鬼男君はミルクオンリーで砂糖入れない方がいいかも(聞いてません
コーヒーは自分で淹れるより鬼男君に淹れてもらってにこにこすればいい。
……自分で書いておいて羨ましいぜ、このイカめ!

◆太子はバス通勤。
⇒今回鬼男君視点だからわからなかった(わかりにくかった)けど、実はそんな感じ。
バス乗り遅れるーついでに開講したやつにも遅れるー!と太子は頑張ってました。
ちなみに妹子は今日講義がないのでまだ寝てるという要らん設定もつけてみる。



他にもバンドパロの妄想なんかも脳内で展開されているという末期っぷりです……すみません。
反省も後悔もしません。←

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文月 零架(フミツキ レイカ)
性別:
女性
職業:
心意気は小学生
趣味:
読書とか創作とか
自己紹介:
日和の天国組とTOVのユーリさんが好きなあらゆる意味で変態な物体X
本名はフォルデモンド・アエーネス・REIKA・97779・ネフェルタリー
これを略すると「零架」になります
(※大嘘)

文を書いたり本を読んだりが大好き。
ちょっとしたことですぐ凹む、豆腐より脆いハートです←
あ、豆腐は言いすぎた。

あと妖怪関連とかも大好き。
神話や伝説と言う単語だけでも反応する上、鬼とか名前が出ると飛びつきます←
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